2015/08/06

【映画】進撃の巨人 ATTACK ON TITAN


公式

【解説】
既刊16巻が全世界累計5000万部という諫山創の大ヒットコミック「進撃の巨人」を実写映画化した2部作「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」の前編。「のぼうの城」「巨神兵東京に現わる」「日本沈没」の樋口真嗣監督がメガホンをとり、脚本には原作者の諫山とも交流のある映画評論家の町山智浩が参加。三浦春馬を主演に、長谷川博己、水原希子、石原さとみら豪華キャストが出演している。100年以上前、突如現れた巨人たちに人類の大半が捕食され、文明は崩壊。生き延びた人々は巨大な壁を三重に築き、その中で暮らしていた。壁に守られた安寧とした生活に苛立ちを覚えるエレンは、まだ見ぬ外の世界を夢見ていたが、ある時、そんなエレンの目の前に人類の想定を超える超大型巨人が出現。壁の一部を破壊し、そこから巨人たちが町になだれ込んでくる。次々と巨人が人間を食らう地獄をからくも生き延びたエレンは、2年後、対巨人兵器の立体機動装置で武装した調査兵団の一員になっていた。調査兵団は壊された壁の修復作戦を決行するが……。
(映画.comより抜粋)

(以下ネタバレありの感想)



映画評論家なんていう肩書き付けてる奴の気が知れない。

映画鑑賞時点で原作は未読、鑑賞後に2巻まで読了。
そもそも事前情報で原作とはだいぶ違うと製作側の人が言っているのに原作ファンは原作との相違点にばっかり文句を言いすぎではないか。それに原作の人気の大半はキャラクター人気が占めていると思うんだけど、実写では忠実にしようと思ったって漫画のキャラクターにはなりえないんだからそういう原作ファン向きではないと思う。

以下クソ長いだけの駄文なので読まなくていいと思う。

【寸評】
事前情報で原作で人気のあるキャラクターが名前の都合で出ないとかあったけど、エレンもアルミンも日本人の名前としては無理がありすぎる。リヴァイという人気キャラを扱いきれない言い訳にしてるんじゃないの?と勘ぐってしまう。
少なくとも名前は一新するべきだったし、やるなら同じ世界(または似たような世界)の別の場所で起きている話にすれば日本人しかいなくても問題なかったのではないだろうか?そういう中途半端なところが最も悪かった点。
特撮とCGがどのくらいの割合で使われているのかは分からないけど巨人の描写とかはいい意味で気持ち悪く造れていたと思う。個人的にはグロい表現なんてのは想像に任せればいいと思っているので、けっこうグロくて気持ち悪くなったが、人によってはこれはプラスになるんだろう。

【感想】
序盤の巨人が人類を蹂躙するシーンは気持ち悪いくらい良くできていていい意味で気分が悪くなった。こういう映画自体好きじゃないからほぼ観たこともないし比較はできないけど良くできていたんじゃないかな。
巨人から恐怖は十分に感じられたが、体は大雑把な感じなのに顔だけ妙に細かくて気持ち悪かった。しかも死に際でもニタニタしてて「なにわろとんねん!」と突っ込みたくなった。原作よりも意識的に気持ち悪い顔を作っているように思える。

キャラクターは全般的に魅力がない。ぜんぜん掘り下げられてないから誰が死んでるのかもいまいち分からないけど原作もそんな感じだったから気にしたらダメなんだろう。でも改変してるんだから訓練のシーンでも入れて掘り下げれば良かったんじゃないかな。
唯一魅力があるのはハンジ(石原さとみ)で、ハンジだけだけどそのハンジは素晴らしい。一緒に叫びたい。原作2巻までにはまだ出てきていないので原作との相違点は不明。
エレン、ミカサ、シキシマの三角関係がNTRだって意見をいっぱい見たけどエレンはミカサに好意は持ってるけどミカサがエレンに恋愛感情があるような感じには見えなかった。多少はあったかもしれないけど恋人同士ではなかったからNTRって批判は的外れに感じた。むしろ、あんなことがあった後でエレンとは2年の空白があったらイケメンで巨人をバッタバッタ倒す頼れるアニキに付いていくのは普通ではないか。
エレンと人妻のシーンは取ってつけた感じで意味不明すぎた。全然前振りなかったじゃん?なに急におっぱい揉ませてんだよ。俺にも揉ませろよ!

戦闘は斧はまだしも弓矢で戦ってる奴がいるのが理解できない。ホークアイをリスペクトしてんの?巨人を背負い投げしてるとかギャグ路線なの?見せ場の立体機動は悪かったとまでは言わないけどスピード感はないしワンカットが短いから躍動感もない。巨人エレンvs巨人とかまさに怪獣映画っぽさがいい方向に演出されていて良かった。
5匹くらいの巨人がビルを囲んでいてそこに取り残された仲間を救おうってところで下にいる人たちが巨人の気を引いてビルに背を向けたところでビルの上のキャラが背後から襲うんだろうなと思ったら全員で1匹に襲い掛かってなんとか1匹だけ倒す。そして残りの巨人に襲われて大ピンチ!ぼくにいい考えがありますからそれかよ。

原作に「一生壁の中から出られなくても……メシ食って寝てりゃ生きていけるよ…でも…それじゃ…まるで家畜じゃないか…」という台詞があるが、映画では「柵の外のオオカミに怯えて柵の中で暮らすのは?」→「家畜」みたいなやりとりに変わってる。映画観ながら家畜はオオカミに怯えて柵の中にいる訳じゃねーじゃんと思ったんだけど、それ以前に原作と意味がぜんぜん違っちゃってるじゃん。

書くのに疲れてきたしもうなにを書いていいかも分からなくなってきたから簡単に〆ると総合的にはそこまで悪くはないし映像は比較的頑張っていたけど、原作と異なるからということではなくシナリオは残念なので別に原作ファン以外にもお勧めはしない。

そもそも原作がそうなので映画に対してのことではないんだけど、この作品はヒーローが巨人を倒す物語ではないからそういう原作の設定が俺には合ってないんだと原作を読んで気づいた。つまり、俺が好きなジャンルの作品でもないのに勝手に観て文句を言うな!

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